本企画はNPB過去年度の打撃ベスト10を眺め、往事の野球を今の視点から振り返り楽しんでもらおうというものだ。ただベスト10は従来の打率ではなく、セイバーメトリクスにおける総合打撃指標wRAA(※1)を採用する。これはリーグ平均レベルの打者が同じ打席をこなした場合に比べ、その打者がどれだけチームの得点を増やしたかを推定する指標だ。この視点で振り返ることで、実は過小評価されていた打者がわかるということもあるかもしれない。


過去の打撃ベスト10


1946-47年編 『戦後初のリーグ戦。新人・大下弘が20本塁打でNPB新記録』(20.5.19更新)
1948-49年編 『大阪の藤村富美男と小鶴誠がタイトル独占』(20.5.25更新)
1950年編 『2リーグ制開幕。小鶴誠が51本塁打161打点』(20.5.28更新)
1951年編 『セの岩本義行とパの大下弘がリーグを圧倒』(20.5.31更新)
1952年編 『セの西沢道夫、パの飯島滋弥がリーグ首位』(20.6.3更新)
1953年編 『中西太が初登場でリーグ首位』(20.6.6更新)
1954年編 『新人・広岡達朗が登場』(20.6.9更新)
1955年編 『怪童・中西が圧倒』(20.6.12更新)
1956年編 『豊田・中西による伝説の首位打者争い』(20.6.15更新)
1957年編 『野村克也がベスト10初登場』(20.6.18更新)
1958年編 『長嶋茂雄が衝撃のデビュー!』(20.6.21更新)
1959年編 『出塁率向上の長嶋がリーグを支配』(20.6.24更新)
1960年編 『ついに王貞治が登場』(20.6.27更新)


1961年編 『セは長嶋、パは張本が首位に』(20.6.30更新)
1962年編 『王のブレイクでONがリーグを支配』(20.7.3更新)
1963年編 『ONの打撃は貯金32の価値』(20.7.6更新)
1964年編 『王貞治が55本塁打の日本新記録』(20.5.22更新)
1965年編 『野村克也が戦後初の三冠王に』(20.7.9更新)
1966年編 『安打製造機・榎本喜八が全盛期に』(20.7.12更新)
1967年編 『阪急黄金時代のはじまり』(20.7.15更新)
1968年編 『高田繁入団で巨人の得点力が群を抜く』(20.7.18更新)
1969年編 『六大学のスター田淵がデビュー』(20.7.21更新)
1970年編 『レギュラー定着の福本が75盗塁を記録』(20.7.24更新)
1971年編 『衣笠が全盛期を迎えONに接近』(20.7.27更新)
1972年編 『王貞治は48本塁打でも不調?』(20.7.30更新)
1973年編 『王貞治の全盛期が到来』(20.8.2更新)
1974年編 『国民的スター長嶋が引退』(20.8.5更新)
1975年編 『王の14年連続1位を田淵が阻止』(20.8.8更新)
1976年編 『21歳の掛布が大ブレイク』(20.8.11更新)
1977年編 『新入団のレロン・リーがいきなりパ・リーグ1位に』(20.8.14更新)
1978年編 『阪急が史上最強クラスの打線を構築』(20.8.17更新)
1979年編 『マニエル率いる近鉄が「江夏の21球」に敗れる』(20.8.20更新)
1980年編 『王貞治が引退年に30本塁打を記録』(20.8.23更新)


1981年編 『落合博満、新人の原辰徳が登場』(20.8.26更新)
1982年編 『ロッテ・落合が史上4人目の三冠王を獲得』(20.8.29更新)
1983年編 『バース来日、蓑田がトリプルスリー』(20.9.1更新)
1984年編 『セ1位は谷沢健一。吉村禎章も台頭』(20.9.4更新)
1985年編 『真弓、掛布、バース、岡田。阪神が超強力打線を形成』(20.9.7更新)
1986年編 『規格外の新人・清原和博が3割30本を達成』(20.9.10更新)
1987年編 『落合博満が中日移籍。ホーナー来日』(20.9.13更新)
1988年編 『伝説の「10.19」。セでは「ブンブン丸」池山隆寛が台頭』(20.9.16更新)
1989年編 『ブライアント、クロマティの両外国人選手がセパの話題を独占』(20.9.19更新)
1990年編 『秋山・清原・デストラーデのAKD砲が完成』(20.9.22更新)
1991年編 『2年目の古田敦也が首位打者を獲得』(20.9.30更新)
1992年編 『野村ヤクルト優勝で黄金期がスタート』(20.10.3更新)
1993年編 『天才・前田智徳、大砲・江藤智が上位に』(20.10.6更新)
1994年編 『21歳のイチローが210安打を放ちトップに』(20.10.9更新)
1995年編 『広島・野村謙二郎がトリプル3を達成』(20.10.12更新)
1996年編 『セの松井秀喜、パのイチロー時代到来』(20.10.15更新)
1997年編 『ローズ、ゴメス、ホージーと外国人選手が活躍』(20.10.18更新)
1998年編 『マシンガン打線炸裂。高橋由伸も登場』(20.10.21更新)
1999年編 『ローズが153打点。ペタジーニがついに来日』(20.10.24更新)
2000年編 『松井秀喜が全盛期に突入』(20.11.5更新)


2001年編 『いてまえ打線爆発。タフィー・ローズが55本塁打を達成』(20.11.8更新)
2002年編 『松井秀喜が50本塁打、カブレラが55本塁打』(20.11.11更新)
2003年編 『阪神が18年ぶり優勝。ダイエーでは100打点カルテットが誕生』(20.11.14更新)
2004年編 『松中信彦が平成唯一の三冠王に』(20.11.17更新)
2005年編 『金本知憲がキャリアハイ。今岡誠が147打点を記録』(20.11.20更新)
2006年編 『新庄剛志引退。福留孝介・ウッズがセを席巻』(20.11.23更新)
2007年編 『1番高橋由伸が初のリーグトップに』(20.11.26更新)
2008年編 『内川聖一が右打者史上最高の打率.378を記録』(20.11.29更新)
2009年編 『稀代の長距離砲・中村剛也がある記録で歴代1位に』(20.12.2更新)
2010年編 『マット・マートン、西岡剛が200本安打を達成』(20.12.10更新)
2011年編 『中村剛也の48発はバレンティンの60発以上の価値?』(20.12.13更新)
2012年編 『阿部慎之助が圧倒。坂本勇人が初タイトルを獲得』(20.12.16更新)
2013年編 『バレンティンが60本塁打の歴代新記録を達成』(20.12.19更新)
2014年編 『22歳の二塁手・山田哲人が大ブレイク』(20.12.22更新)
2015年編 『柳田悠岐、山田哲人がトリプルスリーを達成』(20.12.25更新)
2016年編 『規定未満の二刀流・大谷翔平がパ・リーグを支配』(21.01.05更新)
2017年編 『柳田悠岐の時代が継続。山川穂高も台頭』(21.01.08更新)
2018年編 『西武打線爆発。丸佳浩が王貞治以来の130四球を記録』(21.01.14更新)
2019年編 『遊撃・坂本勇人が40発。強打の捕手・森友哉がMVPを獲得』(21.01.17更新)
2020年編 『レジェンド級打者へ。弱冠20歳の村上宗隆がトップに』(21.01.20更新)
2021年編 『ジャパンの4番・鈴木誠也が傑出。杉本裕太郎は歴史的遅咲き打者』(21.01.20更新)
2022年編 『56発の村上宗隆だがwRAAでは王に届かず』(22.12.09更新)

NPB歴代最強打者ランキング


1位-3位(21.02.21更新)
4位-6位(21.02.24更新)
7位-10位(21.02.27更新)
11位-20位(21.03.02更新)
21位-30位(21.03.05更新)
31位-40位(21.03.08更新)
41位-50位(21.03.11更新)

キャリアハイ編(23.02.08更新)

道作
1980年代後半より分析活動に取り組む日本でのセイバーメトリクス分析の草分け的存在。2005年にウェブサイト『日本プロ野球記録統計解析試案『Total Baseballのすすめ』』を立ち上げ、自身の分析結果を発表。セイバーメトリクスに関する様々な話題を提供している。

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