ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。先週(9月19日)時点のポジション別攻撃力はこちらから

パ・リーグポジション別攻撃力


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ロッテは先週1週間での右翼手の打撃成績が24打席で無安打3四球レオネス・マーティン不在の影響がもろに出ている。オリックスはこの1週間で福田周平が4試合でマルチ安打を達成。福田が守る中堅のポジションは福田定着直前の5月9日時点から-8.4とマイナスが大きくなっていたが、現在は-5.1にとどめている。福田の健闘が光る。

楽天はこの1週間も指名打者に当たりが出ていない。本来チーム上位にいて普通の指名打者OPSは.629。捕手に次ぐワースト2位のポジションとなっている。ソフトバンクは指名打者の値が他球団から傑出。ただこれは柳田悠岐が指名打者に入った際に素晴らしい成績を残していることも大きく影響している。

西武はこの1週間も捕手・森友哉が好成績。この1週間森の打率/出塁率/長打率は.400/.520/.650。打てなくて当たり前のポジションにこの選手がいることは大きなチームの強みとなっている。日本ハムは多くのポジションが弱点だが、-20を超えるような極端なマイナスがないことも特徴的。満遍なく多くのポジションで差をつけられてしまっている。

先週時点(9月19日)のポジション別攻撃力はこちらから


セ・リーグポジション別攻撃力


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ヤクルトは二塁、三塁に注目が集まるが、例年マイナスが大きかった遊撃が-5.1にとどまっていることにも注目。ツープラトン起用の西浦直亨元山飛優が一定の成果を見せている。阪神は再昇格した佐藤輝明の連続無安打が50打席にまで継続。リーグ平均レベルにあった右翼は-12.8と大きくマイナスが膨らんでいる。

読売は中堅・丸佳浩の不振が指摘されるが、他球団の中堅と比べるとまだ優位を保っている。中日はこの1週間7試合で7得点と極端な得点力不足に陥っている。課題の右翼はこの1週間22打席で無安打1四球。課題のポジションに解決の糸口が見つからない。

DeNAは前半戦の終わりから出場機会を得ている森敬斗になかなか安打が出ない。遊撃はほかの選手も低調でマイナスが大きく膨らみ始めた。広島は右翼・鈴木誠也への依存が進行中。離脱時のダメージが極めて大きい打撃陣の構成となっている。

先週(9月19日)時点のポジション別攻撃力はこちらから

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