Runs Per Win
RPW(Runs Per Win)とは、勝利をひとつ増やすのに対応する得点数のこと。一般的にシーズンの総得点を10点増やすと(あるいは総失点を10点減らすと)勝利がひとつ増える傾向にある。すなわちRPWは一般的には10である。
ただしシーズンによって投高打低だったり打高投低だったりと絶対的な得点の多さは異なり、その場合得点と勝利の対応関係も変わってくる。得点が多い環境ほど1点が持つ1勝へのインパクトは小さくなる。
このような問題に対応するため、ピート・パーマーは得点の環境に応じてRPWを計算する計算式を開発した。
RPW=10×SQRT(両チームのイニングあたり得点)
SQRTは平方根の意味。イニングあたりの得点+失点の平方根をとり10倍したものがRPWになる。
RPWを求めることで得点数と勝利数の関係を具体的に知ることができる。それにより得点と失点からチームの妥当な勝率を導き出すことや、得点数で表される選手評価を勝利数に変換することが可能となる。