大谷翔平MVP獲得!
圧倒的な活躍だった2021

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MLBでは標準とも言える「セイバーメトリクス」に基づいた成績や分析を
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『セイバーメトリクス』とは?

野球というゲームの目的は、相手よりも多く得点をあげ勝利することです。この観点から考えると、得点をより多く増やし、失点をより少なく抑えられる選手であるほど価値が大きいと考えることができます。セイバーメトリクスによる選手評価方法では、選手がどれほどチームの得点を増やし、失点を減らしたか、そしてそれらから勝利にどれほど貢献しているかを定量的に計ることが可能となります。

ここでは「セイバーメトリクス」の主な指標「WAR」を扱ったトピックを紹介していきます。

大谷翔平MVP獲得!評価されたポイントは?野手としての評価に投手としての価値が加わった、史上初のケース

野手「大谷翔平」と投手「大谷翔平」

11月18日(日本時間:19日)MLB、アメリカン・リーグのMVPの発表が行われ、見事大谷選手が満票獲得での受賞となりました。

大谷選手は今シーズン、惜しくも本塁打王には届かなかったものの、46本塁打と素晴らしい成績を残しました。しかし総合指標WARによる野手・大谷選手の評価は5.1。好成績ではありますが、ア・リーグの中では最上位に位置しているわけではありませんでした。野手としては指名打者としての出場がほとんどで、守備貢献に乏しいことがほかのトップ野手に競り負ける要因になっているようです。

しかし大谷選手は二刀流として1シーズン出場し続けた唯一無二の存在です。この野手WARに、さらに投手としてのWARも加わることになります。投手も加えたWARの合計ランキングが次の表になります。大谷選手の野手・投手の合計WARは8.1。見事、ア・リーグでトップのWARとなりました。セイバーメトリクスの観点から見ると、大谷選手がMVPを獲得するのは妥当と言えるでしょう。MVPは野手の中から選出されるのが慣例ではありますが、投手での活躍を加味しての選出ということで、過去に例を見ないパターンでの選出となりました。

大谷選手イメージ
2021 ア・リーグ野手 WAR
(青字は投手 出典:fangraphsより)
選手(チーム) WAR
V. ゲレーロ
(トロント・ブルージェイズ)
6.7
M. セミアン
(トロント・ブルージェイズ)
6.6
J. ラミレス
(クリーブランド・インディアンス)
6.3
C. コレア
(ヒューストン・アストロズ)
5.8
A. ジャッジ
(ニューヨーク・ヤンキース)
5.5
・・・
大谷翔平
(ロサンゼルス・エンゼルス)
5.1
2021 ア・リーグ 合計WAR
(青字は投手 出典:fangraphsより)
選手(チーム) WAR
大谷翔平
(ロサンゼルス・エンゼルス)
8.1
V. ゲレーロ
(トロント・ブルージェイズ)
6.7
M. セミアン
(トロント・ブルージェイズ)
6.6
J. ラミレス
(クリーブランド・インディアンス)
6.3
C. コレア
(ヒューストン・アストロズ)
5.8
N. イオバルディ
(ボストン・レッドソックス)
5.6

WARの構造について

この「WAR」とはなんなのでしょうか? WAR(Wins Above Replacement) とは、野手であれば打撃・走塁・守備、投手であれば投球を総合して評価し、仮に大谷選手が出場せずに替わりとなる選手が出場した場合に比べ、勝利をいくつ加算できたか?を数値化した指標です。 例えば野手WARは、下の図のような構造で算出されています。

ー 総合指標「WAR」の構造図【野手】ー
WARの構造図【野手】 WARの構造図【野手】
ー 総合指標「WAR」の構造図【投手】ー
WARの構造図【投手】 WARの構造図【投手】

本塁打、打率、打点、従来より重視されてきた指標でのタイトルをとっていない大谷選手ですが、8.1というWARを記録したことで、チームの勝利を増やすと同時に、敗戦のリスクを減らしたと考えれば、 タイトルを獲るかどうかよりも、チームへの貢献度を数値化して測る、現代野球の考え方が反映された選出だったのではないでしょうか。 印象の面から見ても、また、数字の面から見ても、二刀流で1シーズンを通して圧倒的な成績を残し、チームに貢献した大谷選手がMVP受賞となったことは順当な選出と言えるでしょう。

このように「セイバーメトリクス」では、印象に左右されがちな選手の評価を、同じ指標に揃えて比較、評価することが可能となります。 MVPに関しての比較はほんの一例にすぎませんが、現在の野球界ではこうした評価をもとにチームを編成し、シーズンを戦略的に戦っていく流れが主流になりつつあります。

2021シーズン、日本プロ野球で
最も高いWARを記録している選手は?

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「ここは手堅く送りバント」 「この選手は勝負強い」 野球の試合の中で「常套句」として語られるこんな言葉に、疑問を持ったことはありませんか? MLBで標準となったとも言える「セイバーメトリクス」では、選手のプレイ、野球でおこる事象を細部にわたって数値化し、統計学に基づいて評価します。 野球は相手よりも多く得点することが必要なスポーツです。果たして送りバントは得点の確率を上げることができる作戦なのか?勝負強いという評価は、印象に左右されていないか? 野球のプレイを数字に置き換え評価していくことで、印象に左右されない、野球の本質を読み解いていくことが可能になります。

「統計学」と聞くと少し構えてしまいそうですが、決して難しい学問の話ではありません。
普段の野球観戦にちょっとした知識が加わるだけで、観戦の楽しみが大きく広がっていきます。

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