GB%・LD%・FB%・IFFB%
GB%・LD%・FB%は投手が打たせた打球に占めるゴロ・ライナー・フライそれぞれの打球の割合。フライは本塁打となった打球も含み、GB%・LD%・FB%を足し合わせると100%となる。IFFB%は分母が全打球ではなく「フライのうちに占める」内野フライの割合であり、フライの内訳を示す項目である。
投手の中にはゴロを打たれる割合が多い投手もいればフライを打たれる割合が多い投手もおり、このような傾向はかなり一貫性が強く、投手のタイプが反映される。
一般的に言って、最も安打になる確率が高く守備側にとって痛手なのはライナーの打球である。ライナーは単なるゴロやフライに比べて失点への影響が圧倒的に強い。ゴロとフライの比較では安打になる確率が高いのはゴロだが、ゴロは長打になる可能性が低いため守備側にとっては安全な打球であり、失点の見込みという意味では本塁打になる可能性も含めてフライの方が高い。なお、内野フライはほぼ確実にアウトになる上に走者の進塁を許さないため、三振に等しい効果を持つ打球である。
ただし上記は各カテゴリーの打球を平均した場合の議論である。同じゴロでも打球によっては強いゴロも弱いゴロもあり、GB%だけから投手の打球の傾向を把握することはできないことに注意が必要である。
なお、GB%が高い又はFB%が高いということに関しては投手ごとに強い一貫性があるが、その打球が安打になる割合が高いかどうかに関してはほとんど一貫性がない。(BABIPの項目を参照)
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