ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。先週(6月27日)時点のポジション別攻撃力は
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パ・リーグポジション別攻撃力
オリックスは右翼・杉本裕太郎の勢いが止まらない。今週も3本塁打を放ち、wRC+はパ・リーグトップを独走している。楽天は本日(4日)、読売から炭谷銀仁朗を獲得。課題となっている捕手のポジションは今季も攻撃面で他球団に大きな差をつけられている。
ソフトバンクは長らく攻撃力不足に苦しんでいる二塁に三森大貴を抜擢。ここまでは後続の打者にコンスタントに出塁を供給している。ロッテは中村奨吾が今週も素晴らしい活躍。打席に占める四球の割合(BB%)は昨季の10.4%から13.8%に大きく上昇している。
西武は二塁・外崎修汰がついに復帰。今日(4日)の試合では本塁打も放った。しかし山川穂高が絶不調でスタメン落ち。主役が良い状態で揃わず、攻撃面が停滞している。日本ハムは中田翔の代役で一塁に入る髙濱祐仁が代役として十分なはたらき。育成から支配下登録に復帰した選手が苦しいチームで大きな存在感を発揮している。
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セ・リーグポジション別攻撃力
阪神は昨季ブレイクの大山悠輔が不調に喘いでいる。大山が守る三塁手は徐々にマイナスが大きくなってきた。読売はジャスティン・スモーク退団後、松原聖弥が1番打者に定着。松原が守る左翼も大きく数値を伸ばしており、攻撃面の穴がほとんどなくなってきた。
ヤクルトは今季も山田哲人が守る二塁手の攻撃力が突出。トリプルスリーを達成した年に比べると本調子ではないが、それでも圧倒的な傑出度を見せている。中日は加藤翔平が加入したあとも、なかなか両翼のはたらきが改善されない。強みとなるはずの高橋周平が守る三塁も大きなマイナス。攻撃面で苦しいシーズンが続いている。
DeNAは桑原将志の好調もあり、中堅の攻撃力が平均近くにまで回復。外野の攻撃力だけで見れば、リーグ最高であることは明白だ。広島は、序盤に好調だった菊池涼介が守る二塁の値が平均並みに落ち着いてきた。一塁の大きな弱点は捕手の坂倉将吾を起用することでカバーを試みている。
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