ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。先週(6月5日)時点のポジション別攻撃力はこちらから

パ・リーグポジション別攻撃力


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楽天は浅村栄斗が守る二塁の攻撃力がリーグトップに。守備でも昨季5.4だった二塁UZR(Ultimate Zone Rating)は、ここまで1.2と平均を上回る活躍を見せている。ソフトバンクは指名打者がリーグトップの攻撃力をマーク。先週はアルフレド・デスパイネが入り、打率/出塁率/長打率は.313/.421/.563を記録している。西武は先週、左翼を守るブライアン・オグレディが素晴らしい活躍。先週の打率/出塁率/長打率は.526/.609/1.2636月5日時点で-4.5だった左翼の攻撃力を2.6にまで上昇させている。

オリックスは不振に喘いでいた右翼の杉本裕太郎が交流戦では絶好調。期間中の打率/出塁率/長打率は.391/.432/.6095月15日時点で-8.4だった右翼の攻撃力を0.7まで回復させている。ロッテは先週、一塁の山口航輝10打席で2本塁打、1二塁打、2安打を放つ活躍。少ない出場機会で一塁の攻撃力を6月5日時点の0.7から3.1にまで押し上げている。日本ハムは一塁を守る清宮幸太郎が好調だ。先週の打率/出塁率/長打率は.316/.435/.632。6月8日のDeNA戦で本塁打を放ち、これが既にキャリアハイに並ぶ7本目。今季は自身の記録を大幅に更新するペースだ。

先週時点(6月5日)のポジション別攻撃力はこちらから


セ・リーグポジション別攻撃力


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交流戦で優勝を果たしたヤクルトは三塁の村上宗隆が交流戦MVPを獲得。ヤクルトの三塁は20.4でセ・リーグでトップ。岡本和真(読売)が守る読売などと比較しても断トツの貢献だ。読売は遊撃の坂本勇人が負傷から復帰。遊撃の攻撃力は5月1日時点で9.8を記録していたが、6月5日時点では1.4にまで低下。この値をどこまで回復させられるか。広島はライアン・マクブルームの活躍で昨季弱点だった一塁の攻撃力がリーグトップに。昨季一塁の打率/出塁率/長打率は.232/.297/.340だったが、今季は.268/.353/.402とすべての値で昨季を上回っている。

4位に浮上した阪神は中堅を守る近本光司が好調だ。先週は打率/出塁率/長打率で.440/.481/.520を記録。守備面でも中堅UZRは9.112球団トップである。DeNAは一塁の攻撃力がリーグトップに。先週は一塁に佐野恵太を起用。打率/出塁率/長打率は.480/.480/.600を記録している。中日は右翼の攻撃力がリーグワーストに。先週はルーキーの鵜飼航丞が起用されたが、野手のプロ野球記録となる9打席連続三振を喫してしまった。

先週(6月5日)時点のポジション別攻撃力はこちらから

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