ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。先週(4月24日)時点のポジション別攻撃力は
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パ・リーグポジション別攻撃力
楽天は一塁の攻撃力が大きな弱点に。しかしここを補えればほぼ隙のない打線となる。ソフトバンクは主に三塁を守る新外国人フレディ・ガルビスが結果を残せていない。しかし三塁UZR(Ultimate Zone Rating)は1.6と守備面では良いはたらきを見せている。オリックスはほぼすべてのポジションでマイナスを記録しながら3位に浮上している。
西武は源田壮亮が好調。先週時点で0.2と平均レベルだった遊撃の攻撃力を3.3まで向上させている。ロッテは二塁で昨季平均を大きく上回る攻撃力を見せていた中村奨吾が不振に。日本ハムは主に左翼を守る今川優馬が先週4本塁打を放つ大活躍。打率/出塁率/長打率は.500/.500/1.222と驚異的な値を記録している。
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セ・リーグポジション別攻撃力
読売は一塁の攻撃力が平均を下回っている。オープン戦好調だった中田翔の不振が響いたかたちだ。ヤクルトは長岡秀樹を遊撃に抜擢したが、ここまで弱点に。広島は左翼の西川龍馬が打撃だけでなく守備でも素晴らしい活躍。まだシーズン序盤ではあるが、左翼UZRはここまで3.5と素晴らしい値を記録している。
中日はここまで中堅を守り、攻撃陣を引っ張ってきた大島洋平が負傷離脱。チームとしては大きな痛手だ。DeNAは一塁のネフタリ・ソトがリーグトップレベルの攻撃力を発揮。6連勝中と波に乗る阪神だが、捕手の梅野隆太郎の長打がここまで2本にとどまっている。ルーキーの頃に発揮された長打力が影を潜めてしまっているようだ。
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