DELTAをご支援いただいている皆さま、いつもありがとうございます。セミナーシリーズ 「リーダーズ・オブ・ベースボール・オペレーションズ 2019」は、9月9日（月）より、後半回（第5回〜第8回）がスタートします。第5回は北海道日本ハムファイターズで活躍する九鬼祥公、兒玉拓巳両アナリストをお迎えいたします。
今回も7月22日（月）に、世界的な映像分析ソフトウェアを国内での販売を手がける株式会社ダートフィッシュ・ジャパンの取締役常務・藤井透さんをお招きして開催した第4回の様子をお伝えしながら、後半回に関するアナウンスをさせていだきます。
分析ニーズに丹念に応えてきたからこそできる現場感あふれるエピソードや、刺激的な最新活用事情を紹介
大学時代は陸上部に所属し効率的な練習が求められる十種競技の選手だったという藤井さんは、効率的な練習に関する探究心が求められる種目に取り組んだ経験が現在につながるベースとなっているとのこと。卒業後、一度はスポーツから離れキャラクターのライセンスなどを扱う株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツに入社されましたが、2003年にまだ日本では限られた人々だけが使っていたダートフィッシュと出合い、広められるべきツールだと感じ参画を決意されたそうです。
以来、ダートフィッシュの多様な競技における活用を実現するために奔走することに。現在、ダートフィッシュは選手やチームの強化はもちろん、放送や判定、また医療や教育の分野などでも活用されているそうで、その「広くて深い」活用状況には驚かされました。
NPBでは10球団が採用しているものの球団ごとに分析体制の違いは顕著で、求められることもかなり違いがあるそうです。そんな環境でニーズに応えるソリューションを提供するためのアイデアや工夫に関するエピソードは一つひとつが興味深く、分析の現場で担当者と膝を突き合わせて議論してきたのであろうことがよく伝わってくるとてもリアルなものでした。
キャプチャー、アナライズ、シェアという映像分析の大きな流れの解説や、ダートフィッシュでどんなことが可能になるのかを伝える提案映像、実際にユーザーがつくった分析映像のサンプルなども紹介され、そのクリエイティビティに刺激を受けた参加者の方も多かったのではないでしょうか。テクノロジーがリードする形で分析がドラスティックに変わっていることを実感する講演でした。
求められる人材になるためのアドバイスとしては——
・最新機材などの情報を積極的に収集できる力
・種目を問わない分析経験の蓄積
・日々起こるトラブルに対する応用力
・分析のコンセプトに関する関心
・必要なデータを集めるための方法を見立てる（発想する）力
・柔軟性とコミュニケーション能力
などを挙げてくださいました。人材については、「日本もレベルの高い分析をしていると思います。ただ海外から日本にやってきて分析をしたいと思っているアナリストもいます」といった気になるお話しも。
分析の現場の最前線の空気が伝わってくる、刺激的なお話をありがとうございました！
後半回のラインナップが決定。リーズナブルな価格の通し券がお得です。
さて、9月9日（月）19時より東京・品川で行われる「リーダーズ・オブ・ベースボール・オペレーションズ2019」第5回には、前述の通り北海道日本ハムファイターズで活躍する九鬼祥公、兒玉拓巳両アナリストにご登壇いただきます。
イベントの詳細についてはこちらでご確認ください。新しい野球を切り拓く同球団で活躍する若きアナリストおふたりの考えを聞ける貴重な機会となります。まだお席には余裕がございますので、ぜひご参加下さい。
なお、後半回4回については通し券の販売も行っております。リーズナブルな料金（¥5,000×4）で4回の講演にご参加いただけるチケットになりますので、そちらもご検討ください。
第6回は10月28日（月）19時より、岡田友輔（株式会社DELTA代表）、川井貴志（元プロ野球選手・同社コーディネーター）、蛭川皓平（同社アナリスト）による鼎談を行います。詳細はこちらでご確認いただけます。
第7回は株式会社西武ライオンズ企画室（前・IT戦略室）で、連覇に向けてアクセルを踏むチームのデータ関連施策を手がけてきた市川徹室長をお迎えし11月に開催させていただく予定です。
第8回はトレーニング指導やデータ測定を手がける合同会社ベストパフォーマンスの代表で、読売ジャイアンツのスタッフとしても活躍されている久村浩育成担当フィジカル統括にご登壇いただきます。こちらは12月の開催を予定しております。
佳境を迎えNPBは熱を帯びてきていますが、LBOもセ・パ3球団でデータ施策に関連する分野でご活躍されている方々をお迎えし、さらに盛り上がって参ります！ 後半回もたくさんの方々のご参加をお待ちしております。
