ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。前回公開(9月11日終了時点)のポジション別攻撃力はこちらから

パ・リーグポジション別攻撃力


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ソフトバンクは柳田悠岐の攻撃力が落ち込むショッキングな1年に。ただこれまで弱点になっていた内野に若手の台頭が見られるなど、野手陣は今後の展望も開けた。オリックスは遊撃が大きな弱点に。守備面でもUZR(Ultimate Zone Rating)-12.4と平均を大きく下回っており、レギュラーについて再考の余地がある。楽天は攻守ともに外野手が素晴らしい出力。西川遥輝は打率こそ低いものの攻撃面の貢献は大きい。補強は成功と考えられるべきだ。

西武はやはり今季も外野の攻撃力がネックに。ただ有望な若手も複数おり、彼らの成長次第でチームの能力は大きく変わる。ロッテは指名打者に大きなマイナス。専任でなくてもよいが、オフの補強は必須だ。日本ハムは課題の多い1年に。FA権取得済みの近藤健介を残留させることは、来季Aクラスを狙ううえで必須となる。

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セ・リーグポジション別攻撃力


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ヤクルトはリーグ優勝が決定。村上宗隆は強打の選手が集まる三塁で圧倒的な差を作った。セイバーメトリクスの観点でもMVPは決定的だ。DeNAは牧秀悟が今季も素晴らしい活躍。二塁は中長期的に安心できるポジションとなっている。読売は外野の攻撃力でアドバンテージ。しかし同時に守備面での損失も大きく、総合的に大きな差をつけられているわけではない。

阪神は大きな攻撃力の穴を複数抱えている。ただ逆に考えれば、平均レベルの選手が生まれるだけで、劇的な戦力アップを果たしやすい状況だ。広島は人材豊富な捕手で、思ったほど大きな差を作れていない。来季は起用にテコ入れがあってもよさそうだ。中日は最下位となったが、攻撃面は昨季から大きく改善。すでに主力化している若手も複数おり、未来は明るいように見える。

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