ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。先週(5月9日)時点のポジション別攻撃力は
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パ・リーグポジション別攻撃力
首位楽天は浅村栄斗が中心に出場する二塁手が攻撃面で最大の強み。浅村はここまでわずか2本塁打だが、両リーグトップの出塁率.460と、高い出塁能力でチームに貢献している。ソフトバンクの捕手・甲斐拓也は守備面で注目されることも多いが、打撃も大きな魅力。ここ数年ソフトバンクの捕手は打撃面でも他球団をリードしている。
ロッテの捕手は田村龍弘が離脱し日替わりの運用。捕手の打順を下げ、積極的に代打を送るなど攻撃力不足を補おうとする采配も見られる。西武は一塁レギュラーの山川穂高が復帰。外野の問題は大きいが、中村剛也、栗山巧、エルネスト・メヒアなど人材が豊富な指名打者のマイナスも痛い。
オリックスはまだ課題のあるポジションも多いが、吉田正尚に頼りがちだった昨季から大きく状況が変わっている。宗佑磨の活躍により、大きな弱点だった三塁が平均レベルの得点貢献を記録している。日本ハムは攻撃力不足からの脱却に苦しんでいる。そんな中、指名打者のほかに二塁手も平均レベルの貢献を記録。渡邉諒は今季四球獲得面でもよいはたらきを見せている。
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セ・リーグポジション別攻撃力
阪神は首位チームにふさわしい穴のない攻撃力だ。読売は先週遊撃の坂本勇人が離脱。だが代役選手が素晴らしいはたらきを見せ、さらに攻撃力を上積みしてみせた。
ヤクルトは左翼を守る青木宣親の調子が上がらない。昨季は大きな強みとなったポジションが停滞を見せている。広島は一部のポジションが攻撃面で大きな弱点となっている。小園海斗の健闘で、遊撃は平均レベルにまで数字を戻した。
中日は全体的な攻撃力不足が深刻。打撃面の課題を指摘される京田陽太だが、遊撃の攻撃力は相対的に見ると問題は小さい。DeNAは外国人選手の活躍もあり、打力のある選手を起用しやすいコーナーポジションが強みとなっている。捕手も開幕直後に比べると数字は改善を見せてきた。
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