ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。先週(前半戦終了時点)のポジション別攻撃力は
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パ・リーグポジション別攻撃力
西武は首位だが攻撃面でまだまだ弱点が多い。弱点を塞ぐ人材が現れれば上積みの余地は十分。ソフトバンクでは柳田悠岐の調子がいまだ上がらない。総合指標WAR(Wins Above Replacement)の評価では毎年のようにトップを争うが、今季はここまでわずかWAR0.5にとどまっている。
オリックスは捕手の攻撃力が突出。今季は他球団の捕手が打撃に苦しんでいることもあるが、特に若月健矢が好成績を残している。
楽天は攻撃面でほとんど隙のない布陣。弱点は一塁のみだ。銀次や鈴木大地など、中堅選手の奮闘が求められる。
ロッテは遊撃手の攻撃力も大きな課題。また実はアデイニー・エチェバリアの守備指標UZR(Ultimate Zone Rating)は遊撃が-3.8と、平均を下回る守備力となっている。日本ハムは攻撃力の課題が大きいが、ここ数年大きな問題となっていた内野の攻撃力は改善を見せている。
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セ・リーグポジション別攻撃力
ヤクルトは31日の阪神戦で村上宗隆が3打席連続本塁打を記録。前半戦終了時点からさらに抜きん出た数字になっている。阪神の近本光司はリーグ最多の117安打を記録も、他球団の中堅手と比較すると平均レベル。例年と比べ長打力が失われている。
広島は新加入の秋山翔吾がわずか16試合でWAR0.8を記録。早速格の違いを見せつけている。
DeNAでは明日2日にタイラー・オースティンが復帰予定と報道されている。ここから右翼手の攻撃力がどう変化していくか注目だ。
読売の外野陣は攻撃力が高いが守備面の損失が大きい。守備指標UZRで見た場合、3ポジション合計で23.9点失点を増やしてしまっている。中日は遊撃に若手の土田龍空を積極起用。守備力に定評のある選手だが、攻撃力でどれだけ戦えるかにも注目だ。
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