ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。先週(8月28日終了時点)のポジション別攻撃力はこちらから

パ・リーグポジション別攻撃力


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ソフトバンクでは9月1日から三森大貴、2日から柳田悠岐と離脱していた主力選手が続々復帰。ただ先週は三森が18打席で2安打、柳田が11打席で1安打と不発に。パ・リーグの混戦から抜け出すためには彼らの奮闘が欠かせない。西武は森友哉が好調だ。先週の打率/出塁率/長打率で.333/.400/.722を記録。今季は指名打者での出場も増加しているが、他球団との差をつけやすい捕手で起用したい選手だ。オリックスは一塁の攻撃力が8月28日時点の10.8から17.5にまで急上昇。頓宮裕真の活躍によるものだ。先週だけで4本塁打を放ち、打率/出塁率/長打率で.409/.500/1.000を記録している。

楽天は昨季弱点となっていた右翼の攻撃力が今季は強みに。これは昨季左翼で起用されていた島内宏明の起用が増加しているためだ。その分空いた左翼には新加入の西川遥輝を配置し、こちらも一定の攻撃力を見せている。ロッテは遊撃の攻撃力が-15.7。さらに守備面でもチーム遊撃UZRは-10.2を記録。攻守両面で大きな弱点となっている。日本ハムは先週、ルーキーの上川畑大悟が好成績。打率/出塁率/長打率で.389/.389/.500を記録した。先週は二塁と遊撃で起用されており、二遊間の攻撃力向上に貢献している。

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セ・リーグポジション別攻撃力


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ヤクルトでは村上宗隆が素晴らしい活躍を続ける一方、もう1人のコアプレイヤー、中堅の塩見泰隆が苦しんでいる。8月は打率/出塁率/長打率で.183/.245/.3017月31日時点で13.9だった中堅の攻撃力は3.8まで低下した。DeNAは今季も遊撃手の攻撃力がマイナスに。長年このポジションは課題でありつづけている。阪神は中堅の近本光司が好調。8月28日時点まで本塁打はわずか1本だったが、先週だけで2本塁打を記録。中堅の攻撃力は8月28日時点の-4.9から0.0と平均レベルにまで改善を見せた。

広島はかつて攻撃面でも他球団にアドバンテージがあった二塁の攻撃力が低迷。ただ菊池涼介は今季二塁UZRで8.6と好成績を記録。攻撃の損失を守備で取り返している。読売は中堅の攻撃力がリーグ断トツに。今季も主に丸佳浩が守り、例年通り安定して貢献を積み重ねている。中日は9月3日から捕手の木下拓哉が復帰。現状、前半戦アドバンテージを得ていた捕手の攻撃力は失われてしまったが、木下が再び違いを作れるだろうか。

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