ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。先週(10月3日)時点のポジション別攻撃力はこちらから

パ・リーグポジション別攻撃力


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オリックスは遊撃のレギュラーを務める紅林弘太郎が死球で負傷。今季は序盤に多く遊撃を守った安達了一の活躍とあわせて、遊撃は平均レベルの攻撃力を保っていた。ロッテは三塁手の攻撃力も課題。安田尚憲の成長が待たれる。

楽天は主砲・浅村栄斗が今季は例年ほどの成績を残せていない。しかしそれでも一般的な二塁手と比較すると破格の攻撃力を見せている。ソフトバンクの二塁は今季、周東佑京の不調により攻撃力不足に陥っていた。ただ周東離脱後の出場選手も十分な成績を残すことはできず、マイナスが膨らんでいる。

西武は各ポジションに問題が大きいが、外崎修汰が守る二塁の攻撃力も上がってこない。山川穂高とともに2018-19年の攻撃力を取り戻せていない。日本ハムは髙濱祐仁がチームの穴を埋める活躍。ただ他球団に差をつけられるほどのクオリティには至っていない。

先週時点(10月3日)のポジション別攻撃力はこちらから


セ・リーグポジション別攻撃力


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ヤクルトは二塁や三塁、中堅の攻撃力が目立つが、中村悠平が守る捕手が好値を残していることも見逃せない。阪神は右翼の佐藤輝明にようやく1本が出た。ただまだ復調にまでは至っていない。

読売は右翼が大きなマイナスに。補強の梶谷隆幸が順調に出場できればシーズンの出来は大きく変わっていたかもしれない。中日は大島洋平が守る中堅が大きなマイナスに。セ・リーグ中堅の打撃力はかなり上がっており、相対的に劣る数字となってきた。

広島では坂倉将吾が今季才能を開花させている。他球団では攻撃力低い選手が集まる捕手に固定できれば、鈴木誠也が守る右翼のように大きな強みをつくれる可能性がある。DeNAはチーム最大の強みである右翼を守るタイラー・オースティンが故障。攻撃力大幅低下の危機が訪れている。

先週(10月3日)時点のポジション別攻撃力はこちらから

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