ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。先週(5月30日)時点のポジション別攻撃力は
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パ・リーグポジション別攻撃力
楽天は茂木栄五郎が本日(6日)の試合で5打席5出塁1本塁打。浅村栄斗が守る二塁とともに三塁手もチームの攻撃を引っ張っている。ソフトバンクは強打の外野手がチームの攻撃を引っ張る構成。二遊間に打てる人材が現れればさらに強固なチームとなる。
ロッテは三塁が-6.2と最も大きな損失。開幕から安田尚憲が4番三塁を務めてきたが、ここ最近は藤岡裕大や鳥谷敬が三塁手として出場することも増えている。オリックスは頓宮裕真の活躍により5月9日終了時点では5.0を記録していた捕手の攻撃力が、平均レベルにまで落ちてきた。
西武は森友哉の勢いが止まらない。先週時点で15.3点でリーグトップだったが、今週は20.4点で完全に頭一つ抜きん出たポジションとなっている。日本ハムは4日の試合から中田翔が復帰。現状他球団に大きな差をつけられている一塁の負債を返せるだろうか。
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セ・リーグポジション別攻撃力
阪神は野手のどのポジションにも大きな攻撃力の弱点がないことに加え、投手も4.7点と高い攻撃力を発揮している。読売はファームで坂本勇人が実戦に復帰。ちなみに遊撃は坂本離脱(5月9日)のタイミングで16.2点だったが、現在も16.7点と、他球団比では代替選手が十分な攻撃力を発揮している。
ヤクルトは青木宣親が絶好調。5月16日時点では-7.2だった左翼の数字が、現在は平均レベルにまで戻っている。中日は今週右翼手を4名打席に立たせたが、打率/出塁率/長打率は.105/.105/.316と低迷。攻撃力の改善を図っているが、結果には結びついていない。
広島は新型コロナウイルス感染から多くの主力が復帰。鈴木誠也が守る右翼手はこれからどんどん数字を伸ばしてくるはずだ。DeNAは佐野恵太、タイラー・オースティンが守る両翼の攻撃力が傑出。オースティンは昨季に続き、今季も素晴らしい打撃成績を残している。鈴木、オースティンがいるセ・リーグの右翼手はレベルが高く、
佐藤輝明が主に守る阪神でも大きな差をつくれていない。
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