ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。

パ・リーグポジション別攻撃力


pict

3連覇を目指すオリックスは捕手の攻撃力が13.1と12球団トップ。やはり新加入・森友哉の影響は大きい。ソフトバンクは昨季不振に苦しんだ柳田悠岐が好スタート。今季は右翼ではなく指名打者での出場が増加している。ロッテは傑出しているポジションはないが、昨季リーグワーストだった遊撃が2.7と強みに。ここまでは藤岡裕大とルーキーの友杉篤輝が併用されている。

西武はベテラン中村剛也が絶好調。本塁打数は昨季12本だったが、今季はすでに昨季の半数以上となる7本を記録。今季は全て指名打者での出場だ。日本ハムは昨季同様捕手の攻撃力が弱点に。伏見寅威アリエル・マルティネスらを補強したが、改善には至っていない。楽天は遊撃の攻撃力がリーグトップ。長年固定できていなかったポジションだが、今季は山﨑剛がここまでフル出場を続けている。

有料会員登録すると、守備指標UZR、総合指標WARボール球スイング率など多様なデータを、全選手、全チームについて閲覧可能となります。登録はこちらから。

セ・リーグポジション別攻撃力


pict

首位のDeNAは何と言っても三塁の宮﨑敏郎が止まらない。打率/出塁率/長打率は脅威の.429/.521/.805。昨季の三塁は村上宗隆(ヤクルト)が圧倒的だったが、ここまで大きな差をつけている。阪神は内野陣の攻撃力が昨季から大きく上昇。二塁と三塁の攻撃力は平均レベルと突出こそしていないものの、リーグワーストだった昨季からは劇的な変化だ。広島は秋山翔吾が好調。中堅の攻撃力は5.9とリーグトップレベルを記録している。

ヤクルトは中堅の攻撃力が大きな弱点に。塩見泰隆の出遅れが響いているかたちだ。三塁・村上もようやく息を吹き返してきたが、他球団の三塁には劣っている。読売は開幕直後、坂本勇人の不振に注目が集まったが、現在は6.3とチーム最大の強みに。同ポジション内の比較では格の違いを見せつけている。中日は今季も開幕から攻撃力不足に。ただそんな中でも、主に一塁の細川成也や二塁の福永裕基といった新戦力の活躍が救いだ。

有料会員登録すると、守備指標UZR、総合指標WARボール球スイング率など多様なデータを、全選手、全チームについて閲覧可能となります。登録はこちらから。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocketに追加

  • アーカイブ

執筆者から探す

月別に探す

もっと見る