ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。先週(4月3日)時点のポジション別攻撃力はこちらから

パ・リーグポジション別攻撃力


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ソフトバンクは二塁がリーグトップの傑出を見せている。開幕から二塁を守る三森大貴が先週はプロ初本塁打を含む2本塁打を放ったが、9日の試合から欠場。早期復帰が待たれる。楽天は左翼が4.3と高い値を記録している。1番左翼で出場を続ける西川遥輝が好調をキープ。先週の出塁率は5割を超えるなど、1番打者としての役割を果たしている。ロッテの捕手は高卒ルーキー・松川虎生含む併用体制。松川は打撃で苦しむもほかの捕手が健闘し、捕手の攻撃力を平均レベルに保っている。

オリックスは完全試合を喫した影響もあり、全体的に攻撃力が落ち込んでしまった。西武は指名打者の攻撃力が停滞気味。栗山巧中村剛也のベテラン勢が苦しんでいる。日本ハムは中堅の攻撃力がリーグトップ。昨季まで両翼や指名打者での出場が多かった近藤健介が今季は中堅も守っている。

先週時点(4月3日)のポジション別攻撃力はこちらから


セ・リーグポジション別攻撃力


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広島は西川龍馬が守る左翼が4.5とリーグ屈指の傑出度。総合指標WAR(Wins Above Replacement)で見ても、セ・リーグトップの1.0となっている。読売は捕手の攻撃力がリーグトップ。大城卓三が活躍を見せている。ヤクルトは開幕から絶好調だった右翼を守るドミンゴ・サンタナが7日に下半身のコンディション不良で登録抹消。チームにとって大きな痛手だ。

中日は阿部寿樹の活躍により、二塁の攻撃力が平均レベルまで回復している。DeNAはタイラー・オースティンが10日右肘の手術のため帰国。昨季のように右翼で大きなアドバンテージを作る見込みが薄くなってしまった。阪神は5日に今季初勝利を飾ったものの、そこから引き分けを挟んで3連敗。苦しいチーム状況が攻撃力にも反映されている。捕手、二塁、三塁はリーグでワーストの攻撃力となった。

先週(4月3日)時点のポジション別攻撃力はこちらから

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