ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。先週(5月15日)時点のポジション別攻撃力はこちらから

パ・リーグポジション別攻撃力


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楽天は中堅を守る辰己涼介が好調。左翼・西川遥輝、右翼・島内宏明らの活躍もあり外野陣全ポジションで平均を大きく上回る攻撃力になっている。ソフトバンクは遊撃を守る今宮健太の活躍が止まらない。先週も打率/出塁率/長打率で.412/.444/.471の活躍。遊撃UZR(Ultimate Zone Rating)3.0と平均を上回っており、攻守両面で大きく貢献している。オリックスは5月17日に新型コロナウイルスの感染から復帰したばかりの吉田正尚が負傷離脱。その代わり不調に陥っていた右翼の杉本裕太郎が好調だ。先週の打率/出塁率/長打率は.353/.450/.588と活躍を見せている。

西武は捕手の攻撃力が-4.9とマイナスに。森友哉の離脱により昨季までの強みが弱点となっている。このあと復帰する森の打撃に大きな期待がかかる。ロッテは右翼のレオネス・マーティンが好調。先週は5月18日のサヨナラを含む3本塁打を放つ活躍で、長打力を表すISO(Isolated power).429を記録している。日本ハムの三塁は野村佑希だ。先週は打率/出塁率/長打率で.500/.588/.500と好調。この活躍で日本ハムの三塁はリーグトップの攻撃力となっている。

先週時点(5月15日)のポジション別攻撃力はこちらから


セ・リーグポジション別攻撃力


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ヤクルトは5月から復帰した捕手の中村悠平が好調である。先週は打率/出塁率/長打率が.400/.471/.400の活躍。4月24日時点で-4.9だった捕手の攻撃力をほぼ平均レベルとなる-0.5まで押し上げている。読売は中堅を守る丸佳浩が好調。先週の打率/出塁率/長打率は.350/.500/.550を記録。この活躍で中堅の攻撃力はリーグトップとなっている。広島は菊池涼介が守る二塁の攻撃力でマイナスが大きくなっている。ただこれは他球団の二塁手のレベルが高いことにより、相対的に低くなっているだけだ。菊地の総合打撃指標wRC+(weighted Runs Created plus)ではリーグ平均レベルの96。この表ではマイナスが大きく見えるが十分な成果は上げている。。

中日は二塁の阿部寿樹が好調である。先週の打率/出塁率/長打率は.375/.412/.875を記録。しかし他球団の二塁手の活躍もあり、5月15日時点で-3.5だった二塁手の攻撃力が-2.3とわずかな上昇にとどまっている。その他球団で活躍している二塁手がDeNAの牧秀悟だ。ここまで打率/出塁率/長打率は.336/.424/.664を記録。ハイレベルなセ・リーグの二塁で平均を大きく突き放す攻撃力を発揮している。阪神の中堅は近本光司。昨季キャリアハイとなる10本塁打を放ったが、ここまで210打席で本塁打はなんと0本。ISOは.048とセ・リーグの規定打席到達者ではワーストとなっている。

先週(5月15日)時点のポジション別攻撃力はこちらから

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