• 1.02 Column


2018年のペナントレースが30日開幕する。開幕に先立ち、1.02ではDELTAのアナリストに順位予想を依頼した。予想にあたっての手法は各自自由に選んでもらい簡単なコメントをもらい掲載している。今回はセ・リーグ編となる。パ・リーグ編はこちらから。

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リーグ勢力図の変化は小さいシーズン(予想者:岡田友輔)


1位 広島東洋カープ

2位 横浜DeNAベイスターズ

3位 読売ジャイアンツ

4位 阪神タイガース

5位 東京ヤクルトスワローズ

6位 中日ドラゴンズ


今年も優勝の大本命は広島。連覇の原動力であった野手のアドバンテージは今年も大きそうだ。2~4位は今年も混戦になりそう。

いずれの球団も広島に迫るには想定外の要素がないと難しい。ヤクルトは主力がどれだけ戦列に留まれるかで大きく順位が変わる。中日は再建中のチームからアレックス・ゲレーロが流出し、苦しいシーズンになりそう。


戦力移動が少ない年(予想者:道作)


1位 広島東洋カープ

2位 読売ジャイアンツ

3位 横浜DeNAベイスターズ

4位 阪神タイガース

5位 東京ヤクルトスワローズ

6位 中日ドラゴンズ


読売から戦力外となった村田修一に声がかからなかったことを含めて新しいトレンドができている可能性。むしろ、トレンドができたからの村田の「浪人状態」なのかもしれない。結果、去年の焼き直しのような予想になってしまうが、今年までは広島の優位は続くと見る。


広島を追えるのは戦力的に阪神だけかもしれない(予想者:蛭川皓平)


1位 広島東洋カープ

2位 阪神タイガース

3位 読売ジャイアンツ

4位 横浜DeNAベイスターズ

5位 中日ドラゴンズ

6位 東京ヤクルトスワローズ


両リーグとも昨季王者の広島、ソフトバンクの独走が予想される。読売にはあまり上がり目となる要素がなく、広島を追えるのは戦力的に阪神だけかもしれない。DeNAは昨季より苦しむと予想している。ヤクルトは昨季非常に苦しんだが、山田哲人の復調や青木宣親の活躍があればAクラス争いには十分に参加できるのではないか。


特定解説者の順位予想の結果から機械的に算出(予想者:Student)


1位 阪神タイガース

2位 横浜DeNAベイスターズ

3位 広島東洋カープ

4位 東京ヤクルトスワローズ

5位 読売ジャイアンツ

6位 中日ドラゴンズ


昨季と同じように過去の『週刊ベースボール』における野球解説者の順位予想結果と実際の順位との関係をもとに順位を予想しようとしたが、『週刊ベースボール』の順位予想企画よりも先に本稿の〆切がきてしまったので、早い時点で発表されていた岡田彰布氏の予想から、過去(2015~2017)の予想の的中実績を参考に独自の修正を加え順位予想をした。昨季も同じような予想を行ったのでこちらを参考にしてほしい。


外国人選手がどれだけチームにプラスをもたらすか(予想者:水島 仁)


1位 広島東洋カープ

2位 横浜DeNAベイスターズ

3位 中日ドラゴンズ

4位 阪神タイガース

5位 読売ジャイアンツ

6位 東京ヤクルトスワローズ


外国人選手がどれだけチームにプラスをもたらすかを考えて順位を予想した。セ・リーグは評価が難しい。広島は2連覇中であり安定感があるだけでなく、選手層の質量ともに豊富で今年も優勝候補の筆頭だろう。一昨年の沢村賞のクリス・ジョンソンは復活を狙い、打者では7年目を迎えるブラッド・エルドレッドの年齢が気になるが、昨季一軍で11本塁打を放ったサビエル・バティスタ、ウエスタンで首位打者のタイトルを獲得したアレハンドロ・メヒアとカープ・アカデミー出身コンビが控えていて心強い。

DeNAは今年こそ優勝を狙っている。昨季MVP級の成績を残したホセ・ロペスと侍ジャパンでも中軸を担う筒香嘉智、そして昨季首位打者の宮﨑敏郎、21本塁打の梶谷隆幸を擁するラインアップは他球団の脅威になる。投手陣も若手が中心だが安定感があり、ドラフト1位の東克樹もローテ入りを狙うなど充実した布陣だ。

中日は本塁打王・ゲレーロの退団は痛いが、怪我から大島洋平が復帰し、京田陽太、亀澤恭平といった俊足巧打の選手とダヤン・ビシエド、福田永将、ソイロ・アルモンテ、スティーブン・モヤといった長距離打者が連動すれば面白い打線が完成するだろう。投手は松坂大輔の入団が話題を呼んでいるが、大野雄大、柳裕也、小笠原慎之介、鈴木翔太といったドラフト1位組に加えて、メジャー通算51勝のディロン・ジー、そしてドラフト1位の「和製キンブレル」の鈴木博志が活躍し、守護神の田島慎二につなげられれば勝機は十分にあると考えられる。

阪神は、昨季は投打に若手が躍動したシーズンだったが、今季も同じように活躍ができるかどうかが鍵になるだろう。藤浪晋太郎の復調は道半ばだ。先発陣の整備さえできれば、マルコス・マテオ、ラファエル・ドリス、そして新外国人のディエゴ・モレノが控えるブルペンに託すことができるだろう。韓国・ハンファから加入したウィリン・ロサリオは長打力や勝負強さ、捕手ができるなど選手としての注目度が高く、評判通りのプレーができるか楽しみにしたい。

読売は村田を放出し、中日から本塁打王ゲレーロを獲得したが、選手層がずいぶんとダブついている印象だ。二塁を吉川尚輝に、そして三塁に岡本和真を抜擢する場合のシャッフルはどのようなものになるのか興味深い。救援では上原浩治の復帰があり厚みが増したが、マイルズ・マイコラスの穴埋めは容易ではない。元・メジャードラフト1巡目指名の新外国人投手テイラー・ヤングマンがその役割を担うことになりそうだがどうだろうか。選手個々の能力はそれぞれ非常に高く、チームとして戦力が融合するか注目したい。

ヤクルトは青木の復帰で打線の迫力が増した。一方で投手陣は依然として不安定である。上位を狙うためには2年目を迎えるデービッド・ブキャナン、韓国・LGから獲得した先発左腕のデーブ・ハフ、そして救援での活躍が期待されるマット・カラシティーら外国人投手の活躍は必須だろう。


阪神、DeNA、読売の2位から4位までは戦力が拮抗(予想者:市川博久)


1位 広島東洋カープ

2位 阪神タイガース

3位 読売ジャイアンツ

4位 横浜DeNAベイスターズ

5位 中日ドラゴンズ

6位 東京ヤクルトスワローズ


広島は野手の貢献で他の球団に大きな差をつけることが見込まれる。投手もリーグ上位を維持すると思われ、主力野手の故障や不調が重ならないかぎりは、優勝は固い。

2位から4位まではシーズン開始時点では戦力が拮抗していると思われる。阪神は投手力に強みがあり、ベテラン野手が貢献を維持しながら徐々に世代交代を進めており、昨季と比較して戦力が落ちる可能性が低いと考える。読売はマイコラスの抜けた穴が極めて大きいが、野上亮磨、ゲレーロ、上原の獲得、また昨季ほとんど投げていなかった山口俊がある程度のイニングを投げると思われることから、戦力の低下がそれほど大きくないと見た。DeNAは弱点となっていた二遊間の補強として大和の獲得が的確だ。いずれの球団も戦力の大幅な低下は考えづらい。このため、昨季の力関係が維持されると考え、上記の順位と予想した。ただし、新戦力の抜擢の成否や主力選手1名の長期離脱程度でも、3チームの順位が変動する可能性は大きい。

中日は、弱点である投手力の整備に目途が立っておらず、野手ではゲレーロの流出もあって、上位進出は困難と思われる。

ヤクルトは、昨季ほど主力野手に故障が続出して野手の貢献で他球団に大きな差をつけられてしまうことは考えづらいものの、投手では昨季100イニング以上投げた小川泰弘と星知弥が開幕に間に合わず、5位との差を埋めることができないと考え、6位と予想した。


広島の牙城を崩すのは簡単なことではない(予想者:山崎和音)


1位 広島東洋カープ

2位 阪神タイガース

3位 読売ジャイアンツ

4位 横浜DeNAベイスターズ

5位 中日ドラゴンズ

6位 東京ヤクルトスワローズ


セ・リーグの他の5球団にとって、広島の牙城を崩すのは簡単なことではない。昨季のMVPである丸佳浩を中心にレギュラーには各ポジションでリーグベストかそれに近い能力を持った選手がそろう。鈴木誠也を欠いていた9・10月もその影響を感じさせなかったベンチの層の厚みもある。投手陣もジョンソンの長期欠場があったものの、安定した数字を残した。死角は見当たらず、他球団が差を詰めるのは難しいだろう。

読売は新加入のヤングマンがマイコラスの穴を埋められなければ2年連続のBクラスもあり得る。同様に、中日はモヤがゲレーロの穴を埋められなければ、最下位転落も免れない。


年齢曲線から順位を機械的に予想(予想者:八代久通)


1位 53.7WAR 勝率.606 広島東洋カープ

2位 45.4WAR 勝率.548 読売ジャイアンツ

3位 38.3WAR 勝率.499 阪神タイガース

4位 34.8WAR 勝率.474 横浜DeNAベイスターズ

5位 31.3WAR 勝率.450 中日ドラゴンズ

6位 30.3WAR 勝率.443 東京ヤクルトスワローズ


過去3年のWAR(Wins Above Replacement)に重みを付けて平均化し、算出された値に年齢曲線の影響を加味した値を2018年の予想WARとし、それをもとに機械的に勝率を予想した。新外国人選手は過去4年の平均から、投手、野手ともに1.2WAR前後を期待値として加算している。

広島の大本命は変わらないが、全体的にリーグ内の戦力差は小さくなり、優勝ラインは勝率6割前後になると睨んでいる。なお、過去数年の成績から機械的に予想しているため、新外国人選手や若手選手の成績は控えめに見積もられている。他球団より有望な若手選手の出場が多く見込まれるチームは上向きのポテンシャルを持っており、世代交代が鍵を握るシーズンになる。MLBから復帰した上原、青木はリーグの勢力を一変させる程の力を期待できないが、技術や練習法の変革を促した場合、チーム全体の底上げに繋がる可能性を秘めている。


力を発揮しきれていない選手が多い読売がAクラスに(予想者:大南 淳)


1位 広島東洋カープ

2位 阪神タイガース

3位 読売ジャイアンツ

4位 横浜DeNAベイスターズ

5位 東京ヤクルトスワローズ

6位 中日ドラゴンズ


広島は救援の層がやや薄い以外に弱みが見当たらない。2位以下の球団とは大きな力の差があり、昨季以上の圧倒的なゲーム差になるかもしれない。阪神は昨季の戦力に加え、ロサリオの加入、藤浪にも復調の可能性と大きな上積みの可能性がある。主力に高齢選手が多いものの、もう1年は持ちこたえると見た。

DeNAと読売の順位は入れ替わると予想。力は拮抗しているが、陽岱鋼、山口俊、澤村など実力はあるが力を発揮しきれていない選手が多い読売が上位にくるのではないだろうか。DeNAは昨季と大きく成績は変わらないが、読売との相対関係で順位を1つ落とすと予想。大和は守備面での貢献は大きいが、昨季からはじめた左打席で打撃成績を維持できないのではないだろうか。

ヤクルトは山田が2015、2016年並の成績を残せれば一気に2位まで浮上することもありうる。中日は投手陣が非常に厳しい。二塁・高橋周平がうまく機能しても上位進出は難しいかもしれない。


広島優位は揺るがず(セ・リーグまとめ)


リーグ内の戦力バランスがそれほど変化していないと考え、広島の優位はそのまま維持されると見るアナリストが多い。2位以下の争いでは、阪神、DeNA、読売の戦力が拮抗しているとする見方が多かった。広島を追撃するチームがこの中から出てくるのだろうか。中日、ヤクルトは弱点ポジションにブレイクする選手が登場するなどがないと、苦しい見立てになっている。



パ・リーグ編はこちらから


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