ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。先週(5月16日)時点のポジション別攻撃力は
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パ・リーグポジション別攻撃力
ソフトバンクの三塁は38歳の松田宣浩が守る。加齢による衰えも不安視されるが、ここまでは上々の出来といってよさそうだ。楽天は右翼と指名打者に大きな穴。このポジションを担当する予定だったルスネイ・カスティーヨの離脱は痛い。
今週のロッテではブランドン・レアードが素晴らしいはたらきを見せた。レアードが担当することが多い指名打者は平均以上の攻撃力を発揮している。西武では森友哉がこの1週間で8四球を奪う活躍。西武は捕手の数字が飛び抜けて高くなってきた。
オリックスは代打陣が好成績を記録。ここまで代打の打率/出塁率/長打率は、.250/.344/.464。代打の切り札がいるというよりは、その日控えにまわっているレギュラーメンバーが好成績を残している。日本ハムは16日から西川遥輝が復帰。近藤健介が孤軍奮闘する状況をサポートしたい。
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セ・リーグポジション別攻撃力
阪神は大山悠輔が二軍戦で復帰を果たしたようだ。ここしばらくはやや得点力が落ち込んでいたが、主砲の復帰で復調を見せたい。読売は23日の試合で梶谷隆幸が故障。野手ではここまで坂本勇人に次ぐチーム2位のWARを記録していた重要な選手だけに状態に注目が集まる。
ヤクルトは村上宗隆が一塁のマイナスを小さくしながら、三塁で大きなリードを奪う圧倒的な貢献。歴史的な大打者への道を着々と歩んでいる。広島は新型コロナウイルス感染問題で主力が大量離脱。この中には、二塁・菊池涼介、右翼・鈴木誠也も含まれている。表を見ればこの離脱がどれほど大きなダメージになるかイメージしやすい。
中日は低迷する打線の中で中堅を守る35歳の大島洋平が健闘。ただ攻撃面の貢献はさすがだが、守備面の貢献では低迷している。加齢による衰えはこちらに色濃く出ているかもしれない。DeNAは4月にチームを引っ張った牧秀悟が5月に入りやや下降気味。二塁にまわりセンターラインの攻撃力強化が期待されたが、現状それは叶っていない。
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