ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。先週(10月10日)時点のポジション別攻撃力はこちらから

パ・リーグポジション別攻撃力


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1位オリックスは1番中堅に定着した福田周平の奮闘が光る。4月中盤の時点でオリックスの1番打者の出塁率は1割台だったが、現在は.327まで上昇させている。ロッテの1番は12球団最高の出塁率.374を記録。左翼、中堅で貢献を積み重ねる荻野貴司がほとんどの打席を担当している。

楽天は遊撃・山﨑剛がこの1週間で2本塁打。代替遊撃手が長打力でも存在感を発揮している。ソフトバンクは柳田悠岐が好調。今季は右翼、中堅、指名打者といろんなポジションで打席に立っているが、やはり柳田が守ったポジションは攻撃面で強みになっている。

西武は今季のCS進出が消滅。ドラフトで重点的に指名した投手も課題だが、外野の攻撃力も大きな問題である。日本ハムは今季2ケタ本塁打達成者がいまだ0。長打力不足は深刻なものになっている。

先週時点(10月10日)のポジション別攻撃力はこちらから


セ・リーグポジション別攻撃力


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ヤクルトの二塁は山田哲人。攻撃力の低い選手が集まるポジションに優れた打者を配置できれば他球団と大きな差がつけられるお手本のような選手だ。阪神はかつて長打力を強みにしていた梅野隆太郎が打撃で苦しんでいる。ここ最近は坂本誠志郎の起用も増えてきた。

10連敗の読売は全体的に攻撃力が低下傾向。三塁・岡本和真はヤクルトの村上宗隆と二冠を争うが、セイバーメトリクスによる評価では大きな開きがある。広島では鈴木誠也の勢いが止まらない。この週は5試合中4試合でマルチ安打、5本塁打を記録。3位読売猛追の立役者となっている。

中日のマイナスの大きさは得点の入りにくいバンテリンドームを本拠地としているゆえという背景もある。ただそれにしても攻撃面のマイナスは大きい。DeNAは捕手と遊撃に大きな穴。逆にいうとここに高い攻撃力の選手を配置できれば、打線はかなりのものになる。

先週(10月10日)時点のポジション別攻撃力はこちらから

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