ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。先週(7月3日)時点のポジション別攻撃力は
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パ・リーグポジション別攻撃力
ソフトバンクは二塁の三森大貴が負傷離脱。二塁の攻撃力はここまでリーグトップクラス。これには三森の貢献が大きかった。2位に浮上した西武はワースト級だった捕手の攻撃力が平均レベルに回復。捕手の攻撃力はどの球団も低迷しており、今現在は西武だけがそこで違いをつくっている。楽天は負傷離脱のクリス・ギッテンスがファームで復帰。チームは長打力不足に苦しんでおり、その補填が期待される。
ロッテは7月6日から一塁に井上晴哉が復帰。2018年にはWAR(wins above replacement)3.9を記録した選手だ。復調すればチームにとって上積みの期待は大きい。オリックスは中日からトレードで加入した石岡諒太を7月10日の試合で左翼で起用。早速2安打を放つ活躍を見せている。日本ハムは清宮幸太郎が絶好調。先週は3本塁打を放ち、打率/出塁率/長打率で.364/.440/.955を記録。そろそろ完全にレギュラー固定してよいのではないだろうか。
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セ・リーグポジション別攻撃力
ヤクルトは新型コロナ感染により大量の選手が離脱。その中には山田哲人、塩見泰隆、長岡秀樹らなど主力選手も多く含まれている。今後は二遊間や中堅の攻撃力推移に注目だ。読売は坂本勇人が今季3度目となる負傷離脱。図抜けた攻撃力を見せるポジションで例年ほどの差を作り出せていない。広島は秋山翔吾がここまで3試合で外野3つのポジションにそれぞれスタメン出場。ほぼ中堅固定だった西武時代とは異なる起用方針がとられるようだ。
DeNAは中堅の攻撃力がリーグワーストに。桑原将志は昨季14本塁打を記録したが、今季はここまでわずか1本。長打力を表すISO(Isolated power)では昨季の.164から.085に低下している。阪神にはアデルリン・ロドリゲスが新加入。矢野燿大監督は一塁を守る大山悠輔を左翼にまわし、攻撃面の弱点を塞ぐ構想をもっていると報道されている。中日は唯一の強みポジションだった捕手の攻撃力が平均をわずかに上回る程度に。5月1日時点では4.3でリーグトップだったが、そこから上積みをすることができていない。
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