ポジション別wRAAとは:同じ打席数をリーグの同ポジションの平均的な打者が打つ場合に比べて、どれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたか。ポジション平均の打者であれば0。3.0であれば同ポジションの平均より3点多く打撃でチームの得点を増やしたと考えることができる。この表を見て、攻撃面の強みがどのポジションにあるのか、各チームの状況の把握に役立ててほしい。先週(7月31日終了時点)のポジション別攻撃力はこちらから

パ・リーグポジション別攻撃力


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西武では捕手の森友哉が7月の総合指標WAR(Wins Above Replacement)パ・リーグトップに。今季は不調に喘いでいたが、本来の打力が戻ってきた。ソフトバンクと楽天は一塁の攻撃力がともに弱点に。一塁手にもかかわらず長打力が不足しており、ISO(Isolated power)(長打率-打率)は12球団で11位、12位と下位に沈んでいる。

オリックス捕手陣の攻撃力は5月29日時点で2.0と平均レベルだったが、2ヶ月強でリーグトップクラスの強みポジションに変貌している。ロッテは5日、レオネス・マーティンが一軍に復帰。7日には早速本塁打を放つ活躍を見せている。右翼の攻撃力を改善できるか。日本ハムは5月29日時点で0.0と平均レベルだった捕手の攻撃力が-8.8に低下。例年と同じく捕手の攻撃力は弱点だ。

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セ・リーグポジション別攻撃力


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ヤクルトは7月に復帰した右翼のドミンゴ・サンタナが絶好調。7月31日時点で6.2だった右翼の攻撃力を、1週間で12.9まで倍増させる活躍を見せた。阪神は大山悠輔が新型コロナウイルス感染により離脱。今季はさまざまなポジションで起用されているため、この表では貢献が見えにくいが、当然チームにとって大きな痛手である。DeNAは例年弱点となっている遊撃の数字が今季も伸びていない。森敬斗が定着する時期もあったが、打撃面では他球団の遊撃手に差をつけられていなかった。

読売は大城卓三が10本塁打を放つなど、捕手ながら高い攻撃力を発揮。しかしそのほかの選手が苦しみ、捕手の攻撃力は平均レベルにとどまっている。広島では、故障で離脱していた西川龍馬が復帰。攻撃面は当然だが、左翼で高いUZR(Ultimate Zone Rating)を示していたため、守備面の向上も期待できる。中日では岡林勇希7月最も多くのWARを稼いだ選手に。この表において岡林が主に守る右翼の攻撃力は平均以下。しかし右翼UZR14.9と守備面での貢献は断トツで、総合的には大きなプラスだ。WARでは、セ・リーグ野手全体5位となる3.1にまで数字を伸ばしている。

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